003.1.激安サイト制作の理由

激安サイト制作の理由

 ネットで「激安 ウェブサイト制作」などで検索すると、驚くほど安い金額でウェブサイト制作を請け負う会社があります。そこには「プロのデザイナーが」「売上アップ!」「スピード納期」等、耳障りの良い言葉が並んでいます。本当のところ、これらの制作会社はどうなのでしょうか?当社が調べた限りでの「一般論」として「激安サイト制作」の理由をいくつか挙げてみたいと思います。

WEBサイト制作激安

1.デザインはやってくれるけれど「企画」はやってくれない

 「ウェブサイト制作」というと、表面的なデザイン制作だけ、と捉えられていることが多いと思います。 しかし、本来「デザイン」とは「見た目」の表現手法だけのことを指すのではなく、内容(=企画:ユーザビリティ・ページ構成・キャッチコピー等)も含まれるのです。 激安サイト制作のほとんどは、内容を考えてくれません。本来「デザイン」とは、考え抜いた内容(伝えたいこと)を最適な表現方法で表現することです。見た目だけかっこよさそうに見えるだけで、内容の伴わない、もしくは表現方法として適していないウェブサイトは、ほぼ効果は期待できません。(当社の経験上、内容が伴わないのにデザインがかっこいいサイトは見たことはありませんが。) サイトの目的をはっきりさせてうえで、最適な内容を自分で考えられる自信がある方は、もしかすると「激安」でもよいのかもしれません。

3.既存のテンプレートに内容を当てはめただけ

 「激安」で請け負うということは、薄利多売な商売です。そのため、1つの案件にかけられる時間はとても限られています。単純に考えて、その制作会社がウェブ制作者を日給1万円で雇ったとしましょう。ウェブ制作料金が1つ5万円としましょう。その業者の利益を考えると、1つの案件に3日(人件費だけで3万円)以上かけることはかなりの薄利となります。1日の利益が6千円ちょっとです。それ以上利益をあげようとすれば、当然納期を短縮しなくてはなりません。

  SEO対策の基本 そのため、このような「激安」制作会社のほとんどはいくつかの「テンプレート」を用意しています。そのテンプレートにお客様からもらった、文章を流しこみ、写真を配置するだけでウェブサイトが完成します。これなら、10ページ以下のウェブサイトなら、半日で制作できます。
 当然、オリジナリティは皆無で、どこにでもあるようなつまらないサイトが出来上がります。効果はあまり出ないでしょう。これで5万円を安いと見るか高いと見るかは、よく考える必要があります。

3.「文章」「写真」「図」等は自分で用意しなくてはいけない

 先にも述べましたが、「激安」サイト制作のほとんどは、内容を自分で考えなくてはいけません。そのため、サイト内の文章や写真、地図等の図案などは、自分で作って用意しなくてはなりません。素人が自分で考えた文章や、自分で撮った写真で効果が出るのであれば、コピーライターや写真家は必要ありません。テンプレートのデザインがしっかりしていても、図や写真の品質が低ければ、デザインは台無しです。
 規模の小さな個人商店であれば、テンプレートの利用も問題ない場合も多いですが、ある程度の規模で事業を展開しているのであれば、素人考えでサイトを製作しないことをお勧めします。

4.いい加減なSEO対策

 「激安」サイト制作の中には、「SEO対策も万全!」などとうたっているところもあります。しかし、SEO対策はソースコード(プログラム)を見ないと本当に適切な処置がなされているかを確かめることはできないため、見えないところでインチキをしていることがあります。
 別の問題としては、「SEO対策」の明確な定義・基準がないこともあげられます。例えば、各ページにタイトルを付けるだけでも、「SEO対策をした」と言えなくもないのです。一方で実力のある制作会社は、単純な作業から、複雑な作業まで、かなりの手間をかけて、SEO対策を施します。
 そのため、高度なSEO対策を施す場合は、サイト制作料金とは別に高額の費用が発生することもあります。
つまり、簡単に言ってしまえば「SEO対策もピンキリ」ということになります。激安サイト制作の大半は「やらないよりはまし」か「やり方が間違っていて、やっても意味のないSEO対策」のどちらかです。

5.実は安くない

 悪質と言ってもよいと思うのケースなのですが、ウェブサイト制作を「リース契約」といって請け負う会社があります。「初期費用は0円!5年契約で毎月5万円!」などという商法です。まるで携帯電話の機種変更みたいです。このような契約内容ですと、5年で合計300万円です。
 これが安いと言えるでしょうか? しかも、このような会社は、作ったら後の面倒は見てくれないことが多いと聞きます。

本項のポイント―ウェブ制作の適正価格を見極めるために(1)

  • 単純に表記されている金額だけを見るのではなく、サービス内容を細かく見ること
  • 激安でも更新費用など、疑問点を明確にしておくこと
  • 効果を出すためのサイト運営にはプロのノウハウが必要。オープンしたら終わりではない
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