003.5.必要経費を見極める

必要経費を見極める

 ウェブ制作会社に制作依頼をしたことがない方は、見積書に「維持管理費:1万円/月」などと記載されていると、驚く方がいます。「作ったあとも金をとるのか?」と。これは未だに「ウェブサイトは作ってオープンしたら終わり」という意識が蔓延しているからだと思います。これに関してはウェブ制作会社側に大きな責任があります。仕事がほしいウェブ制作会社の営業マンは「たった20万円で御社のウェブサイトが作れますよ」などと言って、ウェブ制作の仕事を安い価格で取り付け、納品したら放ったらかし、という無責任なやり方をしていることが多いためです。そのようなウェブ制作会社は維持管理費は取らないので、一見安いように思えますが、オープン後の戦略などは皆無で、「更新したい場合は、お知らせください。別料金で対応します」という態度です。

 このようなケースは、効果の出ないウェブサイトの典型です。業者は制作後の状況に責任を持たず、依頼者側も更新のための費用を払うのが嫌なので、更新が滞りがちになり、そのサイトは1年以上更新されない「半廃墟サイト」となります。そもそも依頼者側はウェブのプロではないので、何をどのタイミングで更新すればアクセス数が上昇し、売上がアップするのかなどはわからないと思います。せいぜい事務連絡(休業日などのお知らせ)をたまに更新する程度でしょう。 これではかえってウェブサイトを作らないほうがましといえます。

 当社の場合、維持管理費は月に1万円〜(更新する内容・量によって価格は変わります)ですが、毎月そのお客様のところに訪問し、これまでのアクセス状況などを見ながら、どのような更新作業をすればよいかのご提案をしております。

 また、サーバーの不具合などによる緊急時の対処や、簡単なニュース更新などには、ほぼ1日以内に迅速に対応・作業完了しています。そして、SEO対策などは、ユーザーのアクセス状況を分析して、よりアップデートし続ける必要があります。ウェブサイトは生き物のようなもので、育て続けないと本来のパフォーマンスを発揮することはできません。

ソウサスでは、ウェブサイト制作の企画を「戦略」「戦術」に分けて考えます

 当社もサービス初期の頃は、お客様の強い要望によって、維持管理費をいただかないケースもありました。しかし、維持管理費をいただいているサイトそうでないサイトは、効果に歴然とした差があります。  あるお客様などは、毎月のSEO対策のアップデートなどにより、売上が5倍以上にアップしています。もちろんすべてがこれほどの効果が出るとは限りませんが、「オープンしたら終わり。効果はないよりはまし?な程度」のウェブサイトにお金を払うくらいなら、すこし無理をしてでも、先々の戦略まで考えてくれるウェブ制作会社を選ぶことをお勧めします。

 前述したように、ウェブサイトは「生き物」のようなものです。パフォーマンスを発揮するにはそれなりの費用がかかります。しかし、多くの場合はその費用に見合ったリターンがあるはずです。「まともな」ウェブ制作会社を選ぶことさえできれば、ですが…。

本項のポイント―ウェブ制作の適正価格を見極めるために(5)

  • ウェブサイトは納品されたら終わりではない。「育てていくもの」という認識をもつべき
  • ウェブサイトも他の広告媒体と同じで、安すぎる費用では効果を出すのは至難の業
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