004.2.「信頼性」「個性」「日本語」

「信頼性」「個性」「日本語」

 ここでは、当社が「効果」の出るウェブサイトを制作するに当たって、常に重要視している3つの要素について述べます。これは、ウェブサイトに限ったことではなく、当社が制作するあらゆるもの(広告、チラシ、ロゴマーク等)にも共通しています。それは「信頼性」「個性」「日本語」です。ここではそれぞれの要素について詳しく述べていきたいと思います。 ウェブサイトにおける最重要三要素(ソウサス式)―信頼・個性・日本語

1.信頼性

 「信頼性」は、ウェブサイトにおいて何よりも大事な要素です。ウェブサイト制作は、デジタルメディア制作環境の低価格化のなかで、最も悪影響のあった分野のひとつだと思います。誰でもパソコンさえあれば、「メディア媒体」っぽいものを制作することが可能になりました。それゆえに、「自称デザイナー」「自称ミュージシャン」「自称小説家」など、素人とプロとの明確な垣根がなくなったことで、粗悪な制作物があふれかえることになりました。その流れ自体は悪いことではないと思いますが、個人用の「趣味サイト」と、企業やお店などの「ビジネス用サイト」を同じ感覚で作ることは危険です。しかし、企業のサイトであっても見るからに「怪しい」「気持ち悪い」サイトがとても多いです。ブランドイメージがよい企業のサイトはデザインも内容もかなりしっかりと作りこんだ、完成度の高いものがほとんどです。信頼性を感じさせない「怪しい」サイトはユーザーにかえってマイナスイメージを誘発し、作らないほうがまし、ということになります。

2.個性

 前述の「信頼性」は、最低限クリアしていないといけない要素なので、備わっていて当然のものです。普通のウェブ制作会社に依頼すれば、「信頼性」で問題が生じることはほとんどありません。(「激安」のところは別ですが。) しかし、多くのウェブサイトは、「個性」を感じられないものとなっています。「個性」とは、その企業が持っているコンセプトや思想、理念といったものを、具体的なイメージとして表現したものです。同業他社との違いは何か、何が優れているのか、何を重視しているのか、このようなことがサイト上で的確に表現されていなければ、サイトを見た人はその会社やお店の優れた点を何で判断すればよいのでしょうか? 検索エンジンで、ある業種の会社をさがしている場合、同じようなサービスや商品を扱うありきたりなデザインのウェブサイトが5つ見つかったら、比較するための要素は価格や立地くらいしかありません。いくら、他社と比べ優れたサービスや商品を提供していたとしても、それがサイト上で一瞬でわかるような表現がされていなければ伝わりません。そのために重要なのが「個性」、つまりデザイン表現なのです。

3.日本語

 ここでいう「日本語」とは、デザイン表現としての日本語と、言葉としての日本語の、両方の意味をあらわしています。本サイト001章で述べたとおり、文字を見せる・読ませることにおいてあまりに無頓着なサイトが多く、それらのサイトは全体のデザイン品質や信頼感を低下させてしまっています。「信頼性」「個性」をさらに高い次元に持っていくためには、この「日本語」の見せ方・読ませ方に細心の注意を払うことが重要であると当社は考えます。そして、文章の中身も非常に重要です。どのような言葉づかいをするかをよく考える必要があります。安直な「凄い!」「最高の」「圧倒」などという言葉を使うのではなく、主体となる企業の「個性」をうまく引き出すための言葉を選び出すことが重要です。その他に、当社は「必要のないかっこつけだけの英語」や「読めないほどの小さい文字、色が薄い文字」など読まれることを考えない文字表現は当社は原則として使うべきでないと考えます。

本項のポイント―ダメサイトを作らないために(2)

  • 重要なのは「信頼性」「個性」「日本語」である
  • ― 「信頼性」は最低限の基準
  • ― 「個性」がなければ、同業他社との競争に勝つために価格競争に巻き込まれる
  • ― 「日本語」表現を重視することが「信頼性」と「個性」をより高い次元にもっていくためのポイント
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