ウェブサイトは、本などとは違って見るページの順序が決まっていません。検索エンジンからのリンクなどで、必ずしもTOPページから見られるとも限りません。ダイレクトに見たい情報から見ることができるのが、ウェブサイト特有の利点です。しかし、そのために情報をいかに整理し、ユーザーが迷わないようにサイトを設計するかが、制作において重要となります。巷にあふれる「ダメサイト」は、ここがクリアできていないことが非常に多いです。いくらデザインが良くても、使い勝手の悪いサイトは「ダメサイト」です。
今回もサンプルを用意しました。今回も当社によるウェブ改善事例のひとつです。比べてみてください。
いかがでしょうか。当社が製作したものがBです。Aは明らかに「ダメサイト」です。しかし、これも「専門家」と称する人が手掛けたものだということです。
さて、本項「レイアウト・導線」の観点から、Aのダメなところをまとめてみます。
- メインコンテンツ(ページの中央部分)とメニューボタン(右側)に同じ文字があるが、 同じページへの リンクなのか、違うのかがわからない。
- とにかくメニュー(リンクテキスト)が多く、訪問したユーザは確実に迷ってしまう。
- ほぼすべての情報が並列で表記されているため、大まかな内容を瞬時に読み取るのが非常に困難。
- 特に本文テキストと、メニューが同じ文字処理なのは致命的。
上記の事項により、このサイトは見たい情報にたどり着くのが難しいというレイアウト上の問題を抱え、ユーザーが読むことを諦めてしまうものとなっていました。
- 見たい情報ページにたどりつくのが大変
- テキストのデザイン処理にメリハリがない
- メニューボタンの場所や構成がわかりにくい
- ページ数が多いサイトなのに「検索」欄や「サイトマップ」がない
- 01 怪しい!カッコ悪い!―デザインコンセプトがダメな場合"
- 02 ごちゃごちゃしていて、わかりにくい!―レイアウト・導線がダメな理由
- 03 なぜか、雑誌などと比べて読む気がうせる―文字の扱いがダメな理由
- 04 写真やパーツが汚い!―写真・画像処理がダメな理由
- 05 TOP画像になぜか白人(笑)―TOP画像がダメな理由
- 06 全然更新されてないけれど、この会社大丈夫?―更新されないサイトがダメな理由
- 07 図解!これがダメサイトだ!―ダメサイト事例サンプル(1)
- 01 SEO対策ってそもそも何!?―SEO対策の基本
- 02 「SEO対策やります」っていったい何やるの?―SEO対策の内容
- 03 手軽だからこそ多用されてきた「外的」アプローチ―外的SEO対策
- 04 地味だけれども本当は大事な「内的」アプローチ―内的SEO対策
- 05 「古い」スタイルのウェブサイトはこんなに悲惨!―SEO対策と制作者
- 06 見た目が良くても裏がボロボロ!―SEO対策の欠如